愛の日バレンタインデーの起源|古代ローマの祭りから恋人たちの日へ

2025年2月7日

バレンタインデーは、恋人同士が愛を祝う日として世界中で親しまれていますが、その起源をご存知でしょうか。
バレンタインデーは、古代ローマ時代の祭りやキリスト教の聖人にまつわる伝説の物語を経て、中世ヨーロッパで「恋人たちの日」として定着しました。日本では、独自の文化として義理チョコや友チョコといった風習が生まれ、さらに発展を遂げています。
本記事では、バレンタインデーの歴史的な起源から、現在の形に至るまでの背景を詳しく紹介します。起源を知ることで、バレンタインデーがより特別な一日になるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

バレンタインの起源

バレンタインデーの起源には諸説ありますが、その歴史は古代ローマ時代にまで遡るとされています。
ここでは、バレンタインデーの起源について詳しく解説します。

古代ローマの「ルペルカリア祭」が原点だった

バレンタインデーの原型とされるのが、古代ローマでおこなわれていた「ルペルカリア祭」です。この祭りは、繁栄を祈る目的で2月15日に開催されていました。また、男女がくじ引きでペアを組み交流を深める行事としても知られており、非常に人気のある祭りでした。
しかし、5世紀にキリスト教が勢力を拡大するなかで、異教の祭りが問題視されるようになります。これを受け、ローマ教皇グラシウス1世はルペルカリア祭を廃止。そして、ルペルカリア祭の前夜祭を、3世紀の2月14日に殉教したと伝えられる聖ウァレンティヌスのための祝日としました。
大衆に人気があったルペルカリア祭を形式的に継承しながら、その内容をキリスト教化していったのです。

聖ウァレンティヌスの愛と殉教の物語

3世紀のローマ帝国では、軍の士気が下がることを懸念し、若い兵士の結婚が禁じられていました。この禁止令を破り、密かに結婚式を執りおこなっていたのが聖ウァレンティヌス(聖バレンタイン)という司祭です。彼はこの行為が原因で皇帝の怒りを買い処刑されましたが、その生涯を通じて愛と忠誠を貫いた姿が後世の人々に深い感銘を与えました。
彼が処刑された日が2月14日であったことから、この日は聖ウァレンティヌスを偲ぶ日となりました。その後、彼の愛を守る勇気が「愛の象徴」として語り継がれ、ルペルカリア祭に代わる祝日として定められました。また、聖ウァレンティヌスが「愛の守護聖人」とされることにより、バレンタインデーの由来となっていったのです。

中世ヨーロッパで「恋人たちの日」として定着

中世ヨーロッパでは、2月14日が「恋人たちの日」として文化的に定着していきました。特に詩や文学のなかで、2月14日が恋愛と結びつけられるようになり、恋人たちが愛を表現する特別な日として広がっていったのです。また、この時期に鳥たちが巣作りを始めることから、「鳥が愛をささやき始める日」として、自然界の繁殖期と恋愛を結びつける考え方も見られるようになります。
さらに、中世の貴族社会では、愛のメッセージを交換する習慣が生まれ、これが今日のバレンタインカードの起源となっています。こうした文化的な発展を経て、バレンタインデーはヨーロッパ各地で「愛を象徴する日」として深く根付くようになりました。

日本のバレンタインデーは戦後に始まった文化

日本では、バレンタインデーは戦後に始まった文化です。日本独自のバレンタイン文化が形成されるまでには、企業の工夫と社会的な影響が深く関わっています。
ここでは、日本独自のバレンタインデーがどのように発展してきたのか、その歴史をひもときます。

戦後に広がった「女性から男性へ」の風習

1950年代、日本の洋菓子メーカーが「女性から男性にチョコレートを贈る日」として宣伝し、バレンタインデーを広めました。当時の広告キャンペーンは、まだ男女間の贈りもの文化が根付いていない日本に新しい概念を持ち込みました。日本独特のバレンタイン文化は、戦後のマーケティング戦略の成功例とされています。
この風習は特に1960年代以降 、急速に普及し、多くの女性が意中の相手に思いを伝える機会としてバレンタインデーを活用するようになりました。

義理チョコや友チョコの誕生

日本のバレンタインデー文化は進化を続け、恋愛の象徴にとどまらず、多様な意味を持つイベントへと発展していきました。
1980年代頃から「義理チョコ」という言葉が登場し、職場の同僚や上司に感謝を示すためのチョコレートを贈る習慣が一般化します。
さらに2000年代には、友人同士でチョコを贈り合う「友チョコ」が若者の間で人気になってきます。義理チョコとは異なり、友チョコは感謝や友情を表現する新たな価値を生み出しました。
こうして日本では、バレンタインデーは恋愛だけでなく、感謝の気持ちを伝える日として定着していったのです。

まとめ|歴史を知ることでバレンタインをより特別な日に

バレンタインデーは、古代ローマの祭りに起源を持ち、中世ヨーロッパで恋人たちの日として定着し、日本では戦後に独自の文化として発展を遂げました。時代や地域によって形を変えながら、多くの人々に愛されてきた特別な日です。
バレンタインデーの歴史を知ることで、日常の生活に新たな視点を加え、より深い意味を持つイベントとして楽しむことができるでしょう。
アンリ・シャルパンティエのバレンタインデーギフトの詳細は、特設サイトをご覧ください。
>>バレンタインデーギフト特集|アンリ・シャルパンティエ公式通販

最新のコラム