新築祝いをいただいた際には、感謝の気持ちを込めてお返し(新築内祝い)を贈るのが一般的なマナーとされています。しかし、「金額の相場は?」「何を贈ればよい?」など、迷うことも多いでしょう。
本記事では、新築祝いのお返しに関する基本的なマナーや相場、おすすめのギフトアイテムを詳しく解説します。
新築祝いのお返しに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
新築祝いのお返しとは?
新築祝いのお返し(新築内祝い)とは、新築物件へ引越しをした際にいただいたお祝いへのお返しのことです。個人の新居だけでなく、法人の事務所移転に対するお祝いも新築内祝いに含まれます。
内祝いというと、現在では品物を贈るイメージが一般的ですが、本来は「喜びごとのあった家が親しい人を招き、食事やお酒でおもてなしをすること」を指していました。
そのため、新築祝いのお返し(新築内祝い)には、品物を贈るのではなく、新居にお招きして「お披露目」をするのが一般的です。お披露目の際には、食事やお酒をふるまい、帰り際にプチギフトやお菓子などの手土産を用意します。
しかし、近年ではお披露目をおこなわないケースも増えています。その場合は、いただいた金額に応じた品物を内祝いとして贈りましょう。
新築祝いのお返しが不要な場合
新築祝いでは、お返しをすることが一般的なマナーとされています。ただし、お披露目をする場合は、お披露目でのおもてなし自体がお返しになるため、品物でのお返しは不要です。
親や祖父母などの親族から高額なお祝いをいただいた場合も、品物でのお返しは不要なことが多いです。これらのお祝いには、新生活を応援する気持ちが込められており、金銭的な見返りを期待しているわけではないからです。なお、相場を超えるようなお返しは、かえって失礼にあたる可能性があるため避けましょう。
また、相手によっては「お返しは不要」と言われることもありますが、社交辞令の可能性もあり、注意が必要です。気心の知れた仲で、お互いにお返しをしないことがルールとなっているのであれば、不要でも問題ありません。もし少しでも迷いがある場合は、手頃なギフトを選び、感謝を形にして伝えると安心です。
お返しの金額相場
品物でお返しをする際には、適切な金額相場を知っておくことが大切です。
ここからは、新築祝いのお返しの金額相場について解説します。
半返しが基本?新築祝いのお返しの目安
新築祝いのお返しは、「半返し」か「3分の1返し」を基本とすることが多いです。
「半返し」は、いただいたお祝い金額の半分を目安とし、特にお世話になった方や感謝を特別に伝えたい相手に選ばれることが多い方法です。一方、「3分の1返し」は、お祝い金額の3分の1を基準とするもので、予算に余裕がない場合や、関係性がそれほど深くない相手へのお返しに適しています。状況に応じてこれらの基準を活用するとよいでしょう。
たとえば、10,000円の新築祝いをいただいた場合、お返しの目安は、半返しなら5,000円程度、3分の1返しなら3,000~4,000円程度です。同様に、30,000円のお祝いをいただいた場合は、半返しで15,000円程度、3分の1返しで10,000円程度が目安となります。
高額な新築祝いをもらったときの対応
高額な新築祝いをいただいた場合、無理に高価なお返しをする必要はありません。こうした際は、「半返し」ではなく、「3分の1返し」が一般的です。たとえば、新築祝いに10万円をいただいた場合は、3万円程度のお返しが目安です。
親族の場合は、相場にこだわらず柔軟に対応して問題ありません。高額なお祝いには「新生活を応援したい」という厚意が込められています。その気持ちを素直に受け入れ、新居のお披露目でのおもてなしや丁寧な感謝の言葉で誠意を伝えましょう。
新築祝いのお返しを贈る時期
新築祝いのお返しを贈る時期は、一般的にお祝いをいただいてから1〜2ヵ月以内が目安です。新居のお披露目をおこなう場合も、この時期を目安に招待するとよいでしょう。一方、内祝いを配送する場合は、お祝いをいただいてから3週間程度を目途に手配するのが適切です。
新しい家に入居した直後は新生活の準備や片付けで忙しいことが多いため、無理のない範囲で対応することが大切です。また、お祝いをいただいた際には、まずは電話やメールでお礼の気持ちを伝えると、相手に安心してもらえます。
新築祝いのお返しにおすすめのアイテム
新築祝いのお返しには、日常生活で役立つアイテムや、相手が自由に選べるカタログギフトが人気です。
ここでは、新築祝いのお返しにおすすめのギフトをいくつかご紹介します。
焼き菓子の詰め合わせ
焼き菓子の詰め合わせは新築祝いのお返しとして定番のギフトです。特におしゃれなパッケージや華やかな見た目のお菓子は、特別感があって贈りものとして喜ばれます。また、個包装されているスイーツは、家族や友人同士で分けやすく、受け取った方も楽しみやすいのが魅力です。
実用的なタオル
タオルセットも新築祝いのお返しとして人気の高いアイテムです。タオルのような消耗品は、いくつあっても困ることがなく、実用性の高さが好評です。特にシンプルで上質なデザインのものは、幅広い世代に喜ばれやすいでしょう。毎日使うアイテムだからこそ、贈る側のセンスが感じられるものを選ぶと、より印象的なお返しになります。
カタログギフト
贈られた方が自分の好きなタイミングで欲しいものを選べるカタログギフトは、新築祝いのお返しとしておすすめです。価格帯が広く、予算に合わせて選べるのも大きなメリットです。デザイン性の高いおしゃれなカタログを選べば、内容を選ぶ時間も楽しいひとときとして楽しんでもらえるでしょう。
新築祝いのお返しで避けるべきものや注意点
新築祝いのお返しを選ぶ際には、相手に失礼にならないよう、避けたほうがよい品物や注意すべきポイントがあります。
ここでは、新築祝いのお返しとして失礼になるアイテムや配慮すべき点を解説します。
知らずに贈ると失礼になるアイテム
新築祝いのお返しには、贈ると失礼にあたる可能性のあるアイテムがあります。 日本の伝統や慣習に基づき、縁起が悪いとされるものや、目上の方には不適切とされる贈りものには注意が必要です。
知らずに贈ってしまうと相手に不快な思いをさせてしまうこともあるため、以下のアイテムは避けるようにしましょう。
<刃物やハサミ>
「縁を切る」ことを連想させるため、刃物やハサミは避けるのが一般的です。
<火を連想させるアイテム>
ライターやコンロなど、火を連想させるものは火災をイメージさせるため新築祝いのお返しには不適切です。また、赤い品物や赤い花も、火事を連想させることから控えたほうがよいでしょう。差し色程度なら問題ありませんが、メインカラーとして選ぶのは避けるべきです。
<現金や商品券>
現金や商品券は実用的で喜ばれることもありますが、内祝いとして贈るのは品がないとされています。どうしても「相手に好きなものを選んでほしい」という場合は、カタログギフトを選ぶとよいでしょう。
<数字の9や4がつくもの>
「苦しみ」や「死」を連想させる9や4は「忌み数」とされ、新生活のお返しには避けたほうが無難です。たとえば「櫛(くし)」や「シクラメン」などが該当します。最近では気にしない人も増えていますが、特に目上の方に贈るのは控えたほうがよいでしょう。
<仏事を連想させるお茶や海苔>
お茶や海苔は仏事のお返しとして用いられることが多いため、新築祝いのお返しには不向きです。ギフトセットの一部として含まれている場合は問題ありませんが、単品で贈るのは避けるのが無難です。
<踏みつけることを連想させるもの>
スリッパ、靴下、ラグなどの敷物には、「踏み台にする」という意味が含まれるとされ、目上の方や職場の上司への贈りものとしては適切ではありません。高品質なものであっても、贈り先は慎重に選ぶ必要があります。
地域ごとの文化や風習に配慮する
新築祝いのお返しに関するマナーや好まれる品物は、地域によって異なる場合があります。そのため、地元の風習を事前に調べておくことが大切です。
また、相手の文化的背景や習慣を考慮し、それぞれに合ったギフトを選ぶことで、より心のこもったお返しとなるでしょう。
まとめ|相場や贈る時期を知って、新築祝いのお返しを選びましょう
新築祝いのお返しは、いただいたお祝いへの感謝を伝える大切なマナーです。相場は「半返し」や「3分の1返し」が一般的で、贈る時期はお祝いをいただいてから1〜2ヵ月以内が目安とされています。引越し後の忙しい時期でも、感謝の気持ちを忘れずに伝えることで、相手との良好な関係を築けるでしょう。
お返しの品として、アンリ・シャルパンティエの焼き菓子ギフトがおすすめです。上質な味わいに加え、見た目も華やかで、幅広い世代に喜ばれる商品が揃っています。また、無料ののしやラッピングサービスが利用できるため、引越しで忙しい時期でも手軽に準備ができる点も魅力です。ぜひ一度検討してみてください。
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