結婚式の引き出物は、ゲストへの感謝を込めた大切な贈りものです。どのような基準で引き出物を選んだらいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。選び方や渡し方のマナーも気になるでしょう。
この記事では、引き出物の由来や歴史、選び方のポイントや人気のギフトについて詳しく解説します。
結婚式の引き出物についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
引き出物とは?由来や歴史を解説
引き出物と聞くと、結婚式や披露宴に来てくれた方にお渡しする品物を思い浮かべる方が多いでしょう。
実は引き出物の起源は古く、日本の伝統文化と深く結びついています。ここでは、引き出物の ついて解説していきます。
引き出物の歴史と由来
引き出物の歴史は古く、平安時代 にまで遡ります。
貴族の宴会で、主催者が招待客に馬を贈る風習が引き出物の由来とされています。時代とともに変化し、室町時代には宴の料理を持ち帰らせる「引き物」が生まれました。
江戸時代には、庶民の間でも祝い事の際に引き出物を贈る風習が広まり、現代の結婚式などで使われる現在の用途へと進化しました。
このように、引き出物は時代の変化とともに形を変えながらも、感謝の気持ちを伝える贈りものとして、日本の文化に深く根付いています。
引き出物と内祝いの違い
引き出物と内祝いは、目的や贈る相手には違いがあります。
結婚式の引き出物は、ゲストへ感謝の気持ちを込めて、当日渡すものです。おめでたい一方で内祝いは、いただいたお祝いに対して感謝の気持ちを込めてお返しする贈りもので、披露宴に出席できなかった方、招待できなかった方に贈ります。
引き出物 | 内祝い | |
---|---|---|
定義 | 結婚式や披露宴で贈られる記念品 | いただいたお祝いに対してお返しする贈りもの |
贈るタイミング | 当日:結婚式や祝いの席 | 後日:お祝いを受け取った1周間~1カ月後 |
贈る相手 | ゲスト全員 | お祝いをくれた人 |
ここでは結婚式の引き出物について解説しましたが、弔事や法事での返礼品も引き出物に含まれます。
引き出物のマナーとは?
ここでは引き出物の選び方や渡し方について、解説します。
引き出物は何品がいい?
引き出物の品数 は、「メインの引き出物」+「引菓子」+「かつお節などの縁起物」の3品の組み合わせが一般的です。
結婚式では、“割れる”といった忌み言葉の連想を避けるため、引き出物の数も偶数を避けて、3個・5個・7個のように奇数個が昔からの習慣になっています。
ただし、最近では持ち帰る負担などを考慮して、メインの引き出物と引菓子をセットにした2品のケースも増えています。ただし「4」と「9」は「死」「苦」につながる忌み数として避けるのが無難です 。
引き出物に縁起が悪いとされる品物は?
結婚式の引き出物には、縁起が悪いとされて避けるべき品物があります。
「縁が切れる」 という意味を連想させることから、包丁やハサミ、カッターなどの刃物は避けるのが一般的です。櫛(くし)は「苦」「死」を連想させるといわれています。
引き出物を渡すタイミング
引き出物は披露宴が始まる前にゲストの椅子の上や脇に置くのが一般的です。披露宴が終わり、新郎新婦がゲストを見送る際に渡すケースもありますが、最近ではお見送りの際には引き出物以外にプチギフトを渡すケースも多いです。
本来は披露宴当日に渡すのが引き出物のルールですが、最近では引き出物を宅配するサービスもあります。年配の方や遠方からのゲストが多い場合には、検討してみるのもおすすめです。
引き出物の予算相場
引き出物を選ぶ際には、予算設定が大切です。
引き出物の相場は、「ご祝儀の10%程度+2,000円 」というのが一般的です。
メインの引き出物をご祝儀の10%(およそ3,000円~5,000円程度)で用意し、2,000円で引き菓子や縁起物を用意する、という費用感です。
昔はすべてのゲストに同じ引き出物を用意するのが一般的でしたが、近年はご祝儀の金額帯によって引き出物の価格を分ける「贈り分け」をするケースも増えています。袋は全員同じものを用意するなどの配慮があるとよいでしょう。
引き出物の選びのポイント
ここでは、伝統的な引き出物から最近人気のアイテムまで、幅広く紹介します。ゲストの好みや結婚式のテーマに合わせて選ぶ際の参考にしてください。
伝統的な引き出物
伝統的な引き出物として、漆器や和食器などが挙げられます。
特に漆器は「割れない」「直せる」という特性から縁起 物としての意味もあり、幸せを願う気持ちを込めて贈られることが一般的です。実用的でありながらも記念品としての価値が高く、贈る側も受け取る側も喜ばれることが多い品物として人気があります。
最近人気の引き出物
カタログギフトは、相手の好みやライフスタイルに合わせて自由に選んでもらえることから人気のギフトです。
贈る立場では、予算に合わせて柔軟に選べる点、もらう立場では、かさばらず、持ち帰りやすいことも大きなメリットです。
引き菓子の選び方
洋菓子を引き出物として選ぶのもおすすめです。老若男女問わず楽しめるため、幅広い年齢層に喜ばれゲスト全員に満足してもらえます。
洋菓子のなかでも常温で長期保存が可能なものは季節を問わない引き菓子としておすすめです。
ここでは引き菓子におすすめの洋菓子を2つご紹介します。
てのひらバウム 6個入り
木の年輪をかたどったバウムクーヘンは、その形から「幸せが重なる」とされ、結婚式の引き出物として人気です。
カサネオのてのひらバウムは名前のとおり、手のひらに収まるかわいらしいサイズのバウムクーヘンです。一層一層低温でじっくり焼き上げて、しっとりとしたやわらかな食感が特長です。
>>てのひらバウム 6個入り
フィナンシェ・マドレーヌ詰合せ 2種8個入り
アーモンドの香ばしさが際立つフィナンシェと、ラム酒と瀬戸内海のレモンの風味豊かなマドレーヌの詰め合わせはアンリ・シャルパンティエ自慢の商品です。
結婚式の引き菓子としてふさわしい、上品なパッケージもおすすめのポイントです。
まとめ|引き出物の意味やマナーを理解し最適な選び方を
引き出物は、結婚式においてゲストへの感謝を表す重要な贈りものです。
マナーを知ることで安心して選ぶことができるでしょう。予算やテーマに合わせて、心を込めた引き出物を選んで、ゲスト一人ひとりに感謝の気持ちを伝えましょう。